指導方針

 

「うちの子は、勉強しない」

 小・中学生のお子さんを持つ父兄の多くの方が、このように感じているようです。では、なぜ子供たちは「勉強しない」のでしょうか?

 本来、人間には未知のことを知りたいという欲求があります。つまり、新たな知識を習得することによって多大な満足感を得る動物なのです。勉強とはこの満足感を得るための作業にほかなりません。

 しかし、この作業の過程において「わからない」ことが起きてしまうとそれが欲求不満(苛立ち)となり、前に進むことの阻害要因になります。また、友達と自分とを比較して、自分が「負けている」と感じたら、さらに不満は高まります。つまりこれが「勉強は楽しくない。だから、やりたくない」になるわけです。ですから、そういった子供たちには「わからない」をなくしてあげればよいのです。

 そのためには先生に自ら質問して疑問を解消していけばよいのですが、なかなかできないのが実情でしょう。それは「なにがわからないのかわからない」といったケースが非常に多いことが大きな理由です。問題点・課題を発見・把握し、それに合った適切な指導を個々に行うことで、子供たちの「わからない」をなくし、「わかる楽しさ」を教えてあげたい。それができれば子供たちは次第に自ら学ぼうとする意欲・主体性を見せてきます。そのことが結果として学校の成績の向上や、受験の成功につながるわけです。

 そこで、その指導の方法論が重要になってきます。昨今流行っている「個別指導」は個々に丁寧な指導を行えるという意味では非常に有効です。 多くの子供たちにとってはそれだけでは少し物足りません。なぜなら、刺激が少ないからです。友達同士でお互いに競い合いながら勉強していくという、いわばゲーム感覚があったほうが子供たちも楽しく取り組めて、かつ能力の伸び方は速いものです。つまり基本的なスタンスは一斉授業に置き、個々の理解度に合わせ丁寧な個別指導を併用していくというのが最も効果的・効率的な指導方法といえるのです。

 愛希学院においては、少人数クラスで導入部分の丁寧な授業を行い、必要に応じて個別指導を組み合させるシステムを採用しています。生徒個人個人の「学ぶこと」に対する主体性の育成を第一目標として、今後もたゆまぬ努力をしていきます。

愛希学院・塾長
佐多 由宏